住友フォークリフト

サステナビリティ

トップメッセージMessage

代表取締役社長 西濱 巳基男

住友ナコフォークリフト株式会社は信用を重んじる「住友」の事業精神を経営の基軸とし、
世界有数規模の米国老舗フォークリフトメーカーであるハイスター・エール・グループ社と
協力体制を続けながら、製造・販売・サービスが一体となり、物流業界の頼れるパートナー としてお客様とともに成長をし続けています。

昨今、世界的な環境問題や深刻な人手不足、コンプライアンスに関わる問題などを背景に、
持続可能な社会の実現に向けた企業の果たすべき役割が重要視されています。
当社はこれまで、お客さまの物流現場に密着し、価値の高い商品・サービス・情報を提供することを使命としてきましたが、これに加えて今後は、社会課題の解決に着眼したソリューションの提供を通じて、企業としての社会的責任を果たしていく必要があると考えています。

そこで、当社が果たすべき役割として、住友重機械工業グループが定める「価値創造の重要課題」および「基盤となる重要課題」を軸に、6つの重要課題を特定しました。
さらに特定した重要課題について、具体的な取り組み課題を決め、中長期の視点で目標を設定しました。

2023年から設定した新たなブランドメッセージ、「Lift up as ONE」~ともに高みへ、ともに未来へ~を合言葉に、お客様、販売会社、工場が一緒になって課題解決に取り組み、お客様をはじめ、ステークホルダーの皆様とともに、持続可能な循環型社会の発展に貢献できるように尽力してまいります。
今後とも皆様のご理解とご支援のほど、宜しくお願い致します。

代表取締役社長西濱 巳基男

サステナビリティ基本方針Basic Sustainability Policy

住友ナコは、住友の事業精神と当社の経営理念に基づき、持続可能な社会の実現のために、社会価値と企業価値の向上を両輪として企業経営を行います。これをサステナビリティ基本方針とします。

  1. 住友ナコグループは、経済的、技術的発展に寄与する商品とサービスを提供し、持続的な成長を目指します。
  2. 住友ナコグループは、製品ライフサイクル全体を含む全ての事業活動における環境負荷低減に努めます。
    また、住友ナコグループの企業活動に関わるすべての人の安全、安心と健康を守り、一人一人がいきいきと働ける職場を作ります。
  3. 住友ナコグループは、企業倫理の徹底を図り、経営の健全性と透明性を高めます。
サステナビリティ基本方針の図

課題と対応部門Challenges and Corresponding Divisions

  1. 価値創造の課題

    機械(フォークリフト)メーカの強味を
    活かして社会貢献する課題

    機械(フォークリフト)メーカの強味を活かして社会貢献する課題

    生産活動と製品使用時の両面からのエネルギー効率や環境への負担の軽減、またフォークリフトのオペレータをはじめ、物流業界に関わる人々の生産性や安全性についての、重要課題を設定しています。

    1. 環境負荷の低減
    2. より良い暮らし・働き方の実現
  2. 基盤の課題

    社会の一構成員として貢献する課題

    社会の一構成員として貢献する課題

    従業員の安全と健康、働き甲斐を大切にし、法令遵守と製品品質を維持向上することで、地域社会をはじめとして、社会への貢献を継続するための、さまざまな重要課題を設定しています。

    1. 従業員の安全 健康 育成
    2. 地域との共存共生
    3. ガバナンスの強化
    4. 製品品質の確保

SDGsへの貢献Contribution to the SDGs

SDGsへの貢献の図

6つの取り組みSix Initiatives

環境

環境負荷の低減

住友ナコグループはフォークリフトメーカーとして、環境負荷の低減を、重要課題と認識しています。
①製造工程などの、自社の操業時
②お客先の当社製品の使用時

環境破壊を防止するため、工場、販売会社で管理体制を構築しています。

住友ナコの方針・取り組み
気候変動への対応、BCP構築
  1. 製品生産時CO2削減
  2. 環境事故防止
エネルギー効率を改善する商品開発
  1. 製品使用時CO2削減

活動内容

商品
省エネルギー、資源の有効活用、環境保全に配慮したものを目指します。
企業活動
省資源、省エネルギーおよびリサイクルを促進します。廃棄物の削減をします。
地域における環境保全に取組み、自然を大切にします。
環境教育・広報活動を通じ、環境方針の周知を図り、環境意識の向上に努めます。
環境マネジメント体制
環境マネジメント体制の図

当社は、フォークリフトおよび物流機器の製造・販売に関して、環境マネジメントシステムを設定し、技術的、経済的に可能な範囲で環境目的・目標を定め、全社的な環境マネジメントシステムを計画(Plan)、実施(Do)、点検(Check)、見直しと改善(Action)のPDCAサイクルで、企業自ら継続的に改善していくことを目的としています。また、パフォーマンスは社長に報告することになっています。

社会

より良い暮らし・働き方の実現

フォークリフトメーカーである住友ナコグループは、製品の自動化やデジタル化を通じて、お客様の業務負荷軽減、稼働時間の削減、安全性の向上に貢献します。製品・サービスを通じ、お客様の労働生産性の向上や、労働環境のさらなる改善に貢献するとともに、当社の製品競争力の強化にもつなげていきます。フォークリフトを運転する、作業者の安全の確保は、お客様にとっても重要な課題です。住友ナコフォークリフト販売(株)では、お客様での安全講習活動を通じて、この課題解決に取り組んでいきます。

住友ナコの方針・取り組み
社会課題、顧客に安心と安全を与える商品、
サービスの提供
  1. 新技術、先端商品の開発
  2. 顧客の安全支援
安全講習会実施実績

フォークリフトを正しく安全に使用するためには、オペレーターおよび管理者への定期的な安全啓発が必要です。当社では、お客様に対し、オペレーターをはじめ、すべての従業員にフォークリフトの知識と安全意識の向上に向けたプログラム(座学講習)を実施しています。また、お客様の作業環境や機種にあわせた実技講習も提供しています。当社は、教育の面からもフォークリフト災害ゼロを目指しています。

安全講習会実施実績

従業員の安全 健康

住友ナコグループが時代の変化をとらえ社会に求められる商品・サービスを持続的に提供していくためには、人材活用は非常に重要なテーマです。「事業は人なり」。この言葉は住友グループの根底に流れる考え方の一つです。また、社員の健康管理は当社グループの持続的な成長の鍵である、と経営的な視点から考え、戦略的に実践するとともに、災害ゼロの実現や心身ともに健康な職場づくりを進めています。ダイバーシティ推進活動では、女性活躍推進とワークライフバランス推進などにより、多様な人材が活躍できる職場づくりに注力しています。

住友ナコの方針・取り組み
社員が安全、健康で働き続けることができる
環境づくり
  1. 顧客満足
  2. 品質管理
  3. ISO推進
社員が機会均等に能力を発揮できる環境づくり
  1. ダイバーシティーの推進
  2. 社員への教育訓練
  3. プライドプロジェクトの推進
階層別研修体系

社員の育成は、重要な課題と位置付けています。新入社員から各世代に及び、職種に応じた、教育プログラムを設定して、社員を育成する体制を整備しています。教育に必要なインフラ設備も、計画的に充実を図っています。
一例として、住友ナコフォークリフト販売(株)では各エリアのトレーニングセンターにて、質の高いサービスを提供できるように社員の教育をしています。

階層別研修体系
安全衛生管理の体系

すべての働く人が、安全優先で行動し、人間尊重の精神に基づき、労使協力して安全で健康的に働ける快適な職場を作るという理念の下に、労働災害ゼロを達成する為の活動を推進し、継続的な労働安全衛生の向上に努めています。

※写真は大府工場にて実施している安全パトロール

安全衛生管理の体系
住友ナコフォークリフト(株)
住友ナコフォークリフト(株)
住友ナコフォークリフト販売(株)
住友ナコフォークリフト販売(株)

地域社会との共存

地域社会への貢献や共存・共栄の精神は、地域社会および当社グループの持続的成長に不可欠であると考えています。
近隣の小学生に、フォークリフトの製造工程や、試運転、検査の見学を通じて、モノづくりの面白さや、産業車両の社会貢献を学習してもらっています。

住友ナコの方針・取り組み
社会構成する企業として、地域とともに発展する
  1. 地域社会への貢献
地域の小学生の工場見学

「校区の産業に興味を持ち、理解を深める」「工場で働く人々の様子を知る」という小学校の目的に応え、2012年より毎年、3年生児童の工場見学を受入れています。 普段は見ることのできない工場内の組立工程やフォークリフト実車の実演を見ていただきものづくりを肌で感じてもらっています。

地域の産業文化祭りへの参加

地域の皆様への認知度アップを目的に、名古屋製造所エリアの「住友重機械グループ」として毎回出展をしています。パネルや模型の展示のほか、お子様向けにカプセルBOXや的当てゲームを準備し、皆さんに楽しんでいただいています。

ガバナンス

ガバナンス強化

グローバルにバリューチェーンやサプライチェーンを展開する住友ナコグループは、ビジネス倫理やコンプライアンス徹底は、事業の持続的成長において不可欠であると考えています。コンプライアンスマニュアルや倫理規程に加えて、住友重機械グループとしての法令順守方針に基づき、企業倫理のさらなる徹底を図っています。

住友ナコの方針・取り組み
社会から信用と信頼される企業であり続ける
  1. CSR調達
  2. コンプライアンス遵守
推進体制

住友ナコグループは役員・社員に法令・企業倫理の遵守を徹底させるとともに、常に高い良識を持って行動することを求めており、住友重機械グループの「コンプライアンス基本方針」に基づき、当社グループ全体へのコンプライアンス徹底に努めています。
社長、内部統制担当役員及び各役員、各部門長から構成されるコンプライアンス委員会を年4回開催し、当社グループとして全社的、総合的なリスク管理を推進しています。本委員会では、全社的な視点でリスクの特定、分析・評価、対策立案を行うとともに、リスク管理状況のモニタリングなどを行っています。また、その進捗状況やモニタリング結果については、内部統制部より取締役会に報告しています。

 
CSR調達

住友ナコグループは、住友重機械工業グループの「CSR調達ガイドライン」に基づき、CSR調達の推進をします。
公正・公平かつ透明性を確保した取引を自ら行うことはもちろんのこと、
人権尊重、コンプライアンス重視、環境保全等の精神で、サプライチェーン全体での責任ある調達活動を推進いたします。

 

CSR調達ガイドライン(PDF)

コンプライアンス強化に向けた取り組み

住友の事業精神、経営理念に基づき、当社グループの役員・社員が守るべき基本的な行動・規範を「住友ナコ倫理規程」として定めています。各種コンプライアンス教育にて倫理規定について周知し、従業員へコンプライアンスの徹底を促しています。

コンプライアンス教育
コンプライアンスに関する基本的な理解を深めるために、職場単位でコンプライアンスマニュアルの読み合わせやeラーニングなどを継続的に実施しています。また、独自の教材等をもとにした講座も開催しています。
コンプライアンスの調査
当社グループ社員を対象として、毎年、コンプライアンスの浸透度調査を実施することで、コンプライアンス問題の未然防止に継続的に取り組んでいます。
内部監査
内部監査部が住友ナコフォークリフト販売(株)の全国の営業所も含めて、各部門に対して業務全般の監査を実施し、指摘事項に対する改善状況を継続的に確認することで、是正につとめています。

製品品質の強化

住友ナコグループでは、製品の品質はプロセスの善し悪しによって決まると考えます。そのために、各部門での品質管理体系の遵守に加え、住友重機械工業株式会社 経営品質本部の監査により、その継続的な水準向上を図っています。

住友ナコの方針・取り組み
製品品質のたゆみなき向上
  1. 顧客満足
  2. 品質管理
  3. ISO推進
品質保証の組織体系
品質保証の組織体系

品質に関連する役割に対して、割り当てられた責任及び権限が社内に伝達され、理解されるための組織作りを行っています。品質保証部は独立性を確保するために、社長直属となっています。

品質方針
試験検査の設備
試験検査の設備

信頼性の高い商品をお客様に提供するため、徹底した品質の作り込みと管理を行っています。